発達障害の症状は人によって異なります。そのため人によって生きづらさや困難を感じる場面やその強弱はそれぞれ異なりますが、こういった場面で特に生きづらさを感じやすい、疲れやすいというのを紹介します。
もし原因不明で心身が疲れやすい、体力や意志力が消耗しやすい、頑張れない、等を感じることがある場合はこの記事を参考に、どういったときに心身の疲れを感じるのか。これを観察してほしいと思います。
観察して、原因が特定できたら対策をとれるので、まずは原因の特定を優先してほしいと思います。
発達障害による生きづらさの主な要因
1. 感覚過敏
日常生活での音や光、匂いなどが過剰に感じられる場合、環境がストレスとなりやすい。
私の場合は音に過敏に反応しているため、人が多いところや環境音が大きいところが苦手です。
なるべく人の少ない時間場所を狙って、日常生活を送っています。
2. コミュニケーションの困難さ
相手の意図を読み取るのが難しいことや、自分の気持ちを適切に伝えられないこと。
こればっかりは本当にわかりません。そのためまずは相手が求めていることは何か?を特定し、それを返すコミュニケーションをしています。
このあたりはアドラー心理学の目的論を参考にすることをおすすめします。
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ただこの方法の弱点は、目的のないコミュニケーションができないということ。このあたりはまだまだ勉強中です。
3. 社会的期待へのプレッシャー
規則的な行動や協調性が求められる場面で、自分らしさを保つことが難しい。
自分の役割を全うすることに集中しましょう。仕事での役割、家庭での役割、ご近所での役割。
それぞれの場面で何を求められているのか、まずは役割を明確にしてそれらを実行しましょう。
4. 自己理解の不足
診断されるまで自分の特徴を理解できず、自己否定に繋がる場合も。
まずは何ができて、何ができないのか。
どんな環境が苦手で、自身のパフォーマンスを下げる要因は何なのか。
まずは自分自身を知ることから始めてください。
5. 支援の不足
専門的な支援や情報が身近で得られない環境。
どのような支援を受けたらいいのか、それがわからないと自分とその周りが苦しくなる一方です。
まずは自分の特性を相手に伝えて、周りのかたと協力してどのような支援を受けられるのか相談してください。
発達障害の方への実践的なサポート
環境の見直し
感覚過敏がある場合は、照明や音環境を調整することで安心感を高める。
サングラスの着用や耳栓、イヤーマフ等の道具を積極的に活用する。
自己理解の促進
専門家や書籍を活用し、自分の特徴について学ぶ。
自身がどういう環境で疲れやすいのかを観察することからでもいいかもしれません。
自分と周りの人との違いをまずは見極めましょう。
社会的支援を利用
発達障害の支援団体やフォーラムに参加して、孤立感を軽減する。
必要であれば、検討してください。
私のような孤立型ASDでは使いこなせないですが、集合知やコミュニティに属している安心感が得られると思います。
ストレス管理
瞑想や趣味の時間を設けることで、心の負担を減らす。
ノートに感情や思考を書き出すことでストレスの度合いを測ることができます。
疲れているときやストレスが溜まっているときは、寝て食べて運動して解消しましょう。
自分一人ではどうしようもなくなったら、ちゃんと外部に「助けて」と言える環境をつくることも大切です。
まとめ
まずは自分の特性を知り、対策を考えます。
感覚過敏であれば、手軽に軽減できる道具があったりしますので、道具を買うことで解決もしくは軽減できるなら道具を活用しましょう。
根本的に解決が難しい場合は、時間と場所をずらすという手もあります。
通勤ラッシュに巻き込まれないように、時間を前後にずらしたり。
自身のデスクの位置を変えてみたり。
いろいろ試してみるのも手です。
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