発達障害(ASD)の困りごと 整理整頓・片付け そもそも片付けないといけない理由とは?

困りごと

片付けが苦手な理由とは?

「片付けが苦手」という悩みを持つ人は少なくありません。単に「面倒くさいから」というだけではなく、さまざまな理由が絡み合っていることもあります。以下のような理由が考えられます。

1. ものが多すぎる
ものの量が多いと、管理が難しくなり、どこに何があるのかわからなくなりがちです。
– 使わなくても捨てられない心理が働く
– 「いつか使うかも」と思ってしまい、整理できない

自分が管理できるものの数には上限があります。そのためすでにある収納スペースから物があふれてしまった場合は、まず物を持ちすぎているかもと疑いましょう。
本当に必要なものだけをもって、使いきることを意識しましょう。

2. 片付ける習慣がない
子どもの頃から片付けの習慣がなかった場合、大人になっても「片付けるべき」と思っていても、具体的にどうすればよいかがわからないことがあります。
– そもそも片付けるタイミングをつかめない
– 「後でやろう」と思って先延ばしする
– どこに何をしまえばいいのかわからない

まずは使ったら元に戻すことを習慣にしましょう。そして時間のあるときにモノの住所を決めて生活してみて、生活していて便利な場所へ住所を移していきましょう。(使う場所のできるだけ近くに)

3. 片付けの優先度が低い
忙しくて片付けに時間をかけられない、または片付けること自体を重要だと感じていない場合、部屋が散らかりやすくなります。
– 仕事や家事が忙しくて手が回らない
– 片付けよりも他のことを優先してしまう
– 「多少散らかっていても困らない」と思ってしまう

部屋が散らかっている状態が長いと気が付きませんが、部屋を片付けた後になって気付きます。散らかった部屋が「いかに不便でストレス」だったのか。
そのため毎日忙しい人には、なんとかして無理やりにでも片付けをする時間を作って部屋を片付けて欲しいと思います。一度片付けてしまった後に、維持するのは片付けるよりも簡単です。一人で無理なら誰かに助けてもらいましょう。

4. 一度散らかると立て直すのが大変
片付けをしない期間が続くと、散らかる範囲が広がり、「どこから手をつけていいかわからない」という状態になります。
– 片付けに手をつけるのが億劫になる
– 「どうせまた散らかるし…」と思ってしまう
– 片付けを始めるハードルが高いと感じる

まずは言い訳せずに5分間片付けましょう。最初は目についたゴミや不用品を拾う、まとめる等の簡単なことから始めましょう。その後に断捨離を頑張ってください。

5. 物への執着が強い
思い出の品や「高かったから捨てるのがもったいない」と思うものが多いと、ものを減らすのが難しくなります。
– 「捨てたら後悔しそう」と思ってしまう
– 過去の思い出と結びついていて手放せない
– 「とりあえず取っておこう」と思うクセがある

本当に好きな物は残しましょう。「写真を撮って捨てたらいいよ」というアドバイスはよく耳にします。それも確かに一つのテクニックですが、オタクには無用な話。本当に好きな物は残して、ちゃんと保管して手入れをしましょう。

私の場合は趣味の物を置くスペースを確保して、定期的に掃除しています。またこのスペースに置いておく基準を「10年後も楽しめるか、ワクワクできるか?」です。この基準をクリアできないものは処分、買い足さないことを守っています。

まとめ

片付けが苦手な理由を知ることで、適切な対策を考えやすくなります。自分の片付けのできない行動習慣を見直して、できるところから少しずつ片付けをする習慣に置き換えていってください。

理想は頑張らないで「片付ける」です。片付ける習慣ができてしまうと、散らかすことがなくなります。今後10年20年先でも続けられるように、少しずつで構わないので頑張って片付けるのではなく。片付ける習慣をつくっていきましょう。

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